
©実樹ぶきみ(秋田書店)/SHY製作委員会
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
『第5話 灯をともせ』感想
今回は紅葉山 輝(もみじやま てる)が、
ある文具店を訪れるところから始まる。
店主の女性の口ぶりから察するに、
幼い頃の輝は誰かと一緒によく来店していたらしいが、
輝がその部分についてあえて話をそらしているように見えた。
彼女のパーソナルな情報は少しずつ
小出しにしていくのかもしれない。
腰を悪くした店主の力になってあげたいと思い悩む輝。
そんな折、スイスのヒーローであるレディ・ブラックこと
ピルツ・デュナンが輝の自宅を訪れる。
どうやら輝の治療後の様子を確認するためらしい。
輝はピルツの治癒の能力を見込んで、
文具店店主の治療を依頼することにしたのだ。
店主が言うには腰の調子がよくなったら、
亡くなったご主人との思い出の場所である山に登りたいらしい。
しかし一人では心配ということで、
山登りに付き合うことになった輝とピルツ。
一緒に登山をする中で、
ピルツの人間性や過去を知ることになるのだった。
ここで明かされる彼女の事情もかなりハードなもの。
前回、ヒーローにはそれぞれトラウマや問題を抱えているのでは?
と予想していたが、今のところその予想は当たっている。
おそらくほかのヒーローも同様なのだろ思う。
ピルツに関しては典型的なツンデレキャラといった感じで、
素直なリアクションは取れないものの、
ナースという肩書もあるため、かなり面倒見の良いタイプ。
出番はそれほど多くなさそうだが、個人的にはかなり好きなキャラクターだ。
後半に関しては、自分の力を自在に引き出すことができない
輝の姿が描かれることになる。
なりゆきで書道部の見学をすることになったしまったが、
そこで力を発揮するためのヒントを得ることになるという展開。
ここで「部長」と「背の高い女性」と交流するのだが、
この名前もわからない2人が、
なかなかイイキャラクターをしていて印象に残った。
今回だけのエピソードで使い捨てるには、
キャラが立ち過ぎていたので、おそらく今後も登場すると思われる。
というか、個人的に出てきてほしい。
というわけで、今回は短めのエピソード2編で構成された内容。
一切、変身したヒーローが登場しなかったが、
のんびりした日常回といった感じでよかったと思う。
なお、最後に消火に使用したえびおさんの液体というのは、
オシッコという解釈でいいのだろうか?
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