
©餅月望・TOブックス/ティアムーン帝国物語製作委員会2023
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
第4話『シャルウィーダンス?』感想
兄から責められているアベル王子を救い出し、
ダンスパートナーに指名したミーア姫。
自信のないアベル王子の励ましたりもしていたが、
公衆の面前でシオン王子の誘いを
断ったことを愉快に感じていたりもするため、
実際のところ自分の都合を優先しての結果でしかない。
しかし、アベル王子からの好感度を
アップさせるには十分だったらしく、
今後の彼の人生にもポジティブな影響を与えていく模様。
ナレーションで一瞬しか触れられていなかったが、
以前の時間軸では「二流王子」止まりだったのが
ミーアの行動により変化していくとのこと。
今回は立派な王子になっていくのかもしれない。
ダンスパーティー当日のミーアは、
豪華なドレスに完ぺきなメイクと準備万端だったが、
事故に合ってその姿を台無しにしてしまう。
ところが専属メイドのアンヌが機転を利かせて、
ミーアの美しさを際立たせる格好に仕上げることに成功。
無事、ダンスパーティーに参加することができた。
パーティーの最中、アンヌは街中を一人で歩いていた。
付き人やメイドは参加することができないせいか、
ミーアから自由に使うようにと、お金を与えられていたのだ。
ミーアとしては純粋にこづかいの
意味合いで渡していたのだと思うが、
アンヌのほうは必要以上に姫の意図を考えてしまい、
思案しているらしい。
そんな中、前回イジめに合っていた貧乏貴族
ティオーナの侍女・リオラと出会い、
彼女から助けを求められるアンヌ。
どうやらティオーナが、何者かに監禁されてしまったらしい。
たまたまそこに居合わせたシオン王子の付き人である、
キースウッドの協力もあり3人はティオーナの救出に成功する。
ティオーナが用意していたドレスも傷つけられてしまったが、
アンヌがミーアから預かったお金を使って新たなドレスを新調。
ティオーナも無事、ダンスパーティーに参加できるようになった。
その後、ミーアは公になった監禁事件の
対応に苦心することになる。主犯となっているのが、
ティアムーン帝国の中央貴族の子弟たちであったからだ。
いつもの周囲の人間たちが好意的な解釈してくれる
ご都合主義のおかげで、なんとか事態を納めることに成功。
学園の権力者であるラフィーナとも友人関係をなれたため、
ギロチンルートからまた一歩遠のいた可能性がある。
全体的な感想としては非常に楽しんで視聴できているが、
欲を言えばもう少し尺を取って、
もう少しそれぞれのエピソードを具体的に描写しても、
よかったのではないかと思っている。
やや駆け足気味に展開してしまったせいで、
描写として説明不足に見えた部分があり、
疑問が残ってしまった箇所があるのだ。
たとえばティオーナの監禁事件に関しては、
以前の時間軸でも発生していたのか?
発生していたのだたら、どうやって解決したのか?
あるいはミーアが過去を変えようとして発生したのか?
など、そのあたりのことがわからなかった。
ミーアの記憶ではティオーナはシオン王子の
ダンスパートナーになっていたはずなので、
彼女が出席していたのは間違いないハズ。
個人的にはそのあたりのことも、
ハッキリ描いてもらいたかったところ。
もちろん原作通りという可能性もあるが、
これまではミーアやアンヌの介入によって、
「何がどう変わったか?」を結構見せているので、
原作未読ではあるが元々は描写されていたと考えている。
あと、専属メイドのアンヌに関しては、
ドジっ子という触れ込みで登場した割に、
実際のところ第1話以外はそれほどドジをしている描写がない。
むしろ今回の活躍を見る限り、
ミーアへの過剰な崇拝をさておいても、
なかなか有能な人物に描かれている。
もしかしたらアンヌがドジを克服する、
イベントなどもカットされてしまったのだろうか?
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