【事情を知らない転校生がグイグイくる。】最新刊レビュー! 未登場だったクラスメイトの家族が登場!? キャラクターそれぞれに見せ場がある【15巻】

マンガ

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●作品概要
マンガ『事情を知らない転校生がグイグイくる。』15巻
著者:川村拓(かわむら・たく)
発売日:2023年7月22日(土)


●全体構成
まずは全体構成から。
表紙は凛々しい表情の西村さん高田くん
体操服姿だけあって今回の巻では「運動会」がメインとなっています。
収録されているのは「第161話」から「第165話」。
それに加えて「描きおろし」が一編。
それぞれのエピソードを簡単に説明します。


●第161話
高田くんの親友である
「日野 大地(ひの だいち)」にスポットを当てています。
9巻で触れられた、彼の弟か妹が生まれる
という話の続きが語れることになります。

日野くんといえば天然のギャグキャラで
オチ担当のような存在ですが
今回はさまざまな表情を見ることができます。
日野くんの成長した姿にグッとくる話。


●第162話
数ページで読める短めのエピソード。
西村さんのライバル兼友人であるポニーテール少女
「笠原 すみれ(かさはら すみれ )」
彼女に淡い恋心を抱く「水口 歩夢(みなくち あゆむ)」
交流が描かれます。笠原さんは罪な女だぜ……。

てゆうか女子はその気もない男子に
こういうコトしちゃダメだと思います
……いや、可能性はゼロじゃないのか?
がんばれ! 水口くん!!


●第163話
次も笠原さんにフォーカスしたエピソード。
いつもよりも元気がないようだが、
その原因とはなんなのか? という話が描かれます。

笠原さんを元気づけようとする
クラスメイトの優しさにもほっこりしますが、
そうしてもらえるのは彼女自身も
成長しているからなのだと思いました。
笠原さんはスゴくイイ表情をするようになったと思います


●第164話
運動会を明日に控え、
高田くんをはじめ6年1組の面々が、
それぞれの家庭でどのように過ごしているかが描かれます。

西村さんと親しい日野くんや安達さんは
過去の巻ですでに両親が登場していますが、
ほかのクラスメイトの家族に関しても、
少しずつ顔見せしてくれます。

特に不登校ゲーマー少女「稲田 空(いなだ そら)」
両親が出て来たのは驚きました。
結構、大事にされているっぽくて
おじさん安心しました。


●第165話
運動会当日のエピソード。
さまざまな競技で動きのあるアクションを描きつつ、
メインどころだけでなくサブキャラクターにも、
活躍の場が与えられていて見どころ満載。

西村さんに対するイジメっ子筆頭だった
「北川 虎太郎(きたがわ こたろう)」にも見せ場があり、
登場人物みんなへの好感度が上がってしまう内容でした。
あと元気いっぱいに動き回る子供たちを見守る
親御さんたちの視点も少しずつ描写しています。
中年おじさんとしてはそちらに感情移入してしまい
若干うるっとしてしまいました。


●描きおろし
西村さん高田くんが運動会を振り返る短めの話。
今回の巻は比較的登場人物も多いため、
必然的にこのふたりのシーンが少なくなってしまい
少々さびしかったので個人的にはうれしい内容でした。


●感想
登場人物が多かったことと
運動会という一大イベントがあったせいか、
今回の15巻はボリューム感がありました

前回の14巻が細かいエピソードが多く、
話数もたくさん収録されていたので、
なおさらそう感じたのかもしれません。

14巻の時のようにテンポよくサクサク読めるのもイイですけど、
今回のように1つのエピソードをガッツリというのも
個人的には全然アリなので、たまに入れてほしいかなと思います。

内容に関しては、今まで描かれなかったクラスメイトの
家族とのやり取りが印象的でした。

たった一瞬でもプライベートな一コマがあったりすと、
友達の前とは異なる顔が見えたりもするので、
サブキャラクターの深みが増したような気がします

親子で目の描き方が一緒だったりして、
遺伝を感じさせるキャラクターデザインも面白かったです。

あと、各エピソードの時にも少し触れましたが、
この作品では子供を見守る大人の目線が時折挿入されます。

子供がいないボクでも結構感動してしまいますが、
実際お子さんがいらっしゃる方はどう感じるのか?
あるいは若い方たちにはこういったシーンがどう映るのか?
機会があったら聞いてみたいものです。


●イチ押しの一コマ!
わたくしモーリーが本作を読んで
印象に残った一コマについて語ります。

お手元に本作をお持ちの方は
ページと照らし合わせて
楽しんでいただければと思います。

まず、1つ目。29ページ目の最下段。
小悪魔的な笑顔がヤバイ!
このシチュエーションからセリフに至るまでレベルが高い。

2つ目、100ページの大ゴマ。
パン食い競争で大活躍の巻。
彼女がここまでダイナミックに動くのは
最初で最後になるのでは?
周りの声援も含めて感慨深いシーンです。

3つ目。111ページの上段。
えっ、この子だったんですか!? のシーン。
カッコイイとカワイイが同居しており
ギャップ萌えの威力が凄まじかったです。
今回、少々出番が控えめかな? と思っていただけに
驚きが大きかったです。

ボクとしてはこんな感じですが、
みなさんのイチ押し一コマがあったら
ぜひ教えてください!

 

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