【マンガ】『はじめてのお嬢様』２巻

※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。​

​ざっくり感想

瀬和すぐる（せわ すぐる）が世間知らずなお嬢様、
御城琴音（おじょう ことね）の色々な「はじめて」の体験に
協力していくというストーリー。

基本的にコメディタッチの内容で、
一話完結型ということもあり気軽に読めるのが特徴。

すぐる視点で物語が進むことが多いが、
彼が登場せずに琴音がほかの人間と交流を深める、
というエピソードもあるため、
２人セットで主人公という位置づけなのかもしれない。

また、琴音は巨乳でガーターベルト着用ということもあり、
サービスシーン的な描写も結構見せてくれるのだが、
彼女自身が天真爛漫な性格をしているせいか、
それほど下品に見えない点がポイント。

お色気シーン１つとっても、
ヒロインの性格やキャラクターによって、
受ける印象が結構変わってくるのだと思う。

２巻に関しては、琴音にも女性の友達ができたり、
すぐるのことを男性として意識してしまうところが出てきたりと、
少しずつ変化や成長が見えてきた点はよかった。

ただ、性格的にポジティブな人物しか登場しないため、
全体的に深みというか広がりが感じられない印象もある。

すぐるの妹や琴音の友人たちも
クセがなくみんなイイ子たちなので、
読んでいる最中は楽しめるが、
記憶に残りづらい気がするのだ。

私個人としては主役の２人は結構気に入っているし、
たくさんある中の１作品として読んでいるので、
すぐると琴音の日常がひたすら繰り返されても、
これはこれでアリと考えている。

しかし、本作単品の評価となると、
絵も見やすいし、これといったマイナス点は感じないが、
アピールポイントも薄いという感想になってしまう。

そういった意味では、どうしてもこのマンガを読み続けたい、
という訴求力は少々、弱いかもしれない。

結論としては個人的には結構楽しんでいるが、
人にオススメするにはもう少し本作独自の強みというか、
わかりやすいウリみたいなものはほしいところだ。

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