【マンガ】『半人前の恋人』2巻レビュー

マンガ

​※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。


ざっくり感想


前巻のレビュー記事も公開しているので、
興味がおありの方は、まずはそちらをご覧いただきたい。

美大合格を目標とする、
伊吹進太郎(いぶき しんたろう)と、
一人前の太鼓職人を目指す、
杉崎響子(すぎさき きょうこ)の、
純愛物語を描いた本作。


今回の2巻全体の感想だが、
一言で言えば進展の早さに驚いた。
それも「2人の関係」「時間の経過」
という2つの意味でだ。

ただ、驚いたといってもイイ意味でなので、
その点についてはご安心いただきたい。
まず「2人の関係」について。

伊吹進太郎から杉崎響子への告白シーンが描かれて、
2人は晴れて恋人同士の関係になる。

しかも、自分の気持ちを自覚して相手に打ち明けるという、
真っ当な告白シーンを見せてくれた。


ハッキリと想いを伝える少年というのも、
昨今のラブコメの中ではかなり珍しいが、
個人的にはかなり好感が持てた部分。

もちろん恋愛に奥手な2人なので、
大人の関係になり、そういったスキンシップに
発展するというわけではない。

真面目な性格の2人らしく、
ゆっくりとしたペースではありつつも、
お互いの事情を尊重しながら関係を深めていく、
という様子がていねいに描かれてゆくわけだ。


次に「時間の経過」について。
今回の終盤で進太郎と響子は、
なんと高校を卒業してしまう。

高校生活というのはイベントごとのオンパレードなのに、
学内の行事については触れられずに、
一気に時間が経過してしまった。

主役の2人は3年生とはいえ、
やろうと思えばいくらでもエピソードは作れたと思うので、
この決断に関しては結構思い切ったと思う。


ただ、本作においてはこの進め方で正解だった気がする。

進太郎と響子に関しては「美大合格」と「太鼓職人」
という明確な目標を持った2人。

先を見すえた彼らがそれぞれの夢に向かって、
真っ直ぐに努力する姿が描かれていたし
変に脇道にそれてしまうよりも感情移入ができたところ。

特に「第15話」に関しては、
セリフが一言も存在しないという挑戦的なエピソードだったが、
表情からキャラクターの気持ちが伝わってきたため、非常に面白く読めた。


キャラクターといえば進太郎の友人の滝くんと、
響子の友人の陽毬(ひまり)ちゃんも、
主役2人のアシスタント役としてイイ仕事をしていた。

描き下ろしでも一応に触れられていたが、
この2人は友達思いという共通点があるため、
つき合うまでいかなくても、かなりいいコンビはなっていたと思う。

最後にヒロインの杉崎響子について。
乙女らしい繊細と職人らしい凛々しさを
兼ね備えていることは以前も触れたが、
1巻の時よりもさらに可愛く描かれていた気がする。

恋する乙女は魅力的に映る、
ということなのかもしれないが、
1、2巻を両方ともお持ちの方は、
是非とも比較していただきたい。

私の言っていることが伝わると思う。
というわけで、一途な2人の行く末を
これからも見守っていきたくなる内容だった。


▼『半人前の恋人』と同様にジャンププラスで連載中の、
​「ラブコメ作品」について紹介した動画です。​よろしければこちらもご覧ください。

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