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※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
第4話「永遠。」感想
「広瀬 ナツ子(ひろせ なつこ)」の記憶によると、
「ヴォイド」に変幻魔法を掛けたのは、
「聖歌隊」にいた魔法使いたち、
つまり「メメルン」であるのは間違いない。
本来の『滅びゆく物語』の流れでは、
その後「超空洞ヴォイド」に化けたメメルンが、
勇者「ルーク」に討たれて殺されてしまうという結末を迎える。
ただ、作中でも彼女の背景が描かれていたなかったため、
動機はわからずじまいだったらしい。
外出するメメルンのあとをつけて
探りを入れようとするナツ子だったが、
途中ルークに見つかってしまい、
結局2人であとを追うことになる。
彼らが向かった先で見つけたのは、
「超空洞ヴォイド」復活のための儀式をする、
「聖歌隊」の面々だった!
雰囲気が怪しげな邪教の儀式そのもので、
正直メチャクチャ怖ぇ~。
とりあえずその場を離れて、
あとでメメルンから事情を聴こうとする2人。
直情的なルークをいさめるナツ子の姿が、
年上のお姉さんという感じでよかったし、
掛け合いに相棒感が増していたように思う。
2人はメメルンから直接事情を聞くことにした。
彼女は永遠を生きるエルフという種族。
これまで平和のために戦ってきたが、
繰り返す争いにより大勢の仲間たちを失い続け、
いつも自分が見送る立場になっていた。
そんな人生に嫌気が差していた時に、
「超空洞ヴォイド」の復活を目的とした集団に出会う。
永遠の滅亡こそ幸せにつながると考えて、
行動を共にしていたらしい。
なんか長年生きてきた割に、
人間味のある理由で少し意外だった。
どこぞのフリーレンとはえらい違いである。
なお「聖歌隊」のメンバーについては、
老若男女問わず、種族も人間や獣人、エルフまでさまざま。
それぞれの寿命が異なるため、
メメルンと同様の目的ではないにしても、
皆なんらかの理由で世界の滅亡を願っていたのだろう。
そんな危険思想に取りつかれた連中の考えを改めるために、
ナツ子が取った手段は「イケメン王子」を顕現させて、
彼の信者にさせることだった!
つまり、推しの存在がいればバカな考えは捨てるという発想だ!
ちなみにこのイケメンの名前は「超実在イグジスト」。
うたうメンズアイドル通称『うた★メン♪』のキャラクターで、
ナツ子が初めて原画で参加した作品らしい。
メメルンはだけでなく「聖歌隊」そのものが、
イグジストを崇拝する組織に変わったらしい。
なんて平和な解決方法って、マジかよ……。
人間、夢中になれる対象があれば、
おかしなことは考えないという教訓なのだろう。
「ユニオ」にナツ子との関係を疑われたルークは、
思いっきり動揺して気持ちがバレてしまうオチ。
今のところルーク側だけが意識しているところが興味深い。
そして、元々のメインヒロイン
「デステニー・ハートウォーミング」の出番はなかった。
このままフェードアウトしたほうが危険は少ないが、
はたして見せ場は残されているのだろうか?
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