
©若木民喜/みつみ美里・甘露樹(アクアプラス)/16bitセンセーションAL PROJECT
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
『Layer 9 またね!』感想
開発が佳境に入りラストスパートにのぞむ、
アルコールソフトの面々。
冒頭ではその様子のダイジェストが挿入される。
泊まり込みも多く大変そうではありつつも、
スタッフたちの充実している姿が描かれた。
そして1999年12月22日(水)に、
アルコールソフト最新作『ラスト・ワルツ』の
マスターアップを迎える。
ちなみにマスターアップとは、
無事、製作物が納期までに完成したことを指す。
ゲームメーカーがマスターアップ告知をした場合、
基本的には予告日に商品が発売されるのだ。
場面は変わり居酒屋での打ち上げシーンへと移る。
六田守は会社にいるらしく不在の様子。
なお、現代っ子の秋里コノハからすると、
このような平成のノリの打ち上げは初めてだったのか、
ノリ切れていない感じが少しおかしかった。
やたらと山盛りな唐揚げがテーブルに並んでいたが、
それが売りのお店などがあったのかもしれない。
一応、それらしき店舗は見つけたが入ったことはないので、
正解かどうかはわからない。
▼『大衆酒場 ちばチャン 秋葉原電気街口店』
https://www.hotpepper.jp/strJ001230274/
ソフマップに『ラスト・ワルツ』の
大型ポスターが展示されているとのことで、
みんなで現場に見に行くことになり、
ついでのように『でじこビル』へと足を運んだ。
私はこのビルの存在を知らなかったので検索してみたところ、
概要をまとめている方のページを見つけた。
リンクフリーとのことなので貼らせていただいたが、
なかなか興味深い内容だった。
興味がおありの方はコチラもご覧いただきたい。
▼でじこビル陥落 – 電気街の休日
http://www.akiban-holiday.net/town/014dejikobuild/
久しぶりに山田冬夜に再会。
彼女は自分でゲーム会社を立ち上げるつもりらしく、
コノハに一緒にゲームを作ってほしいと誘ってきたのだ。
冬夜の真摯な願いに「いいよ」と返すが、
いつまでここにいられるかわからないので、
今は無理と答えるコノハ。
だが、自分たちには美少女ゲームの絆があるので、
いつかの再会を約束するのだった。
お姉さまと呼ばれているせいかもしれないが、
山田冬夜に対してだけ、
コノハが年上目線で接しているような気がする。
一方、守は中古ゲームショップにおもむき、
エコーソフト作の『ようこそゲームハウスヘ!』という、
ゲームを眺めていた。
店員いわく「内容は支離滅裂だが唯一無二」の内容らしい。
前回、想像力を得たエコー1が作っていたものと思われる。
どういった内容なのか非常に気になる。
そしてこの店員たしか現代でも登場していたハズ。
20年以上も継続して経営できているなんて、
なかなかに優秀な人物だ。
ここで前回の続きのエピソードが回想される。
コノハがおばあさんからもらったゲームソフトの多くは、
守のタイムリープ直前に消滅してしまったらしい。
残りは『こみっくパーティー』というソフトのみ。
現代でコノハの私物が消えてしまったのと同様の現象と思われる。
街を歩きながらタイムリープ現象について
考え込む守だったが、途中でコノハに声を掛けられて、
2人は話をしながら歩き続ける。
お互いを認め合うという交流も描かれるが、
不意にコノハは消えてしまい、
現代へと戻ってしまうのだった。
決意を新たにドーナツ屋から外に出てみたが、
見慣れない建物が乱立した街並みに変化しており、
動揺を隠せないコノハ。
建物を破壊する音が聞こえてきたのでそちらへ向かうと、
責任者のような姿をした六田守と再会するのだった。
ここまで大幅に未来が変わってしまったのは、
『ラスト・ワルツ』が原因である可能性が高い。
当時からしてみれば、あり得ない技術が満載なので、
テクノロジーの発展に影響を与えてしまったのだろう。
タイムリープできる最後の1本である
『こみっくパーティー』の発売日は「1999年5月28日」。
つまり前回タイムリープした
『Kanon(カノン)』の「1999年6月4日」よりも前になる。
『ラスト・ワルツ』というゲームが原因だとしたら、
これに対してどのような答えを出すのか非常に気になるところ。
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