
©全修。/MAPPA
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
第10話「混乱。」感想
今「QJ(キュージェー)」の自爆攻撃で「ヴォイド」を退けることはできたものの、最後の街は甚大な被害を受けた。
さらに敵の中に「広瀬 ナツ子(ひろせ なつこ)」が描き出した存在がいたことで、ヴォイドの襲撃自体が彼女のせいではないか、という噂が立ってしまう。
不安がる民衆の前で気丈に振る舞う「ルーク・ブレイブハート」と、彼を気づかいつつも力になれずもどかしさを感じる「ユニオ」が不憫でならない。
仲間たちの墓の前で語らうユニオと「ジャスティス」も見どころの1つ。彼らがサシでいる描写は今回が初めてだが、思い出話をさらりと挿入してくれたおかげで、仲間としての絆も感じた場面である。
ナツ子がルークにとって無くてはならない存在だと理解していながら、素直に認められないユニオが愛らしい。最初は生意気で小憎らしいキャラクターとして登場したが、ルークを大切に想っている様子が伝わってくるため、徐々に好感度が上がっていったという感じだ。あと、やはり釘宮ボイスの功績が大きいのだと思う。
ナツ子は預言者の「バオバブ」に『滅びゆく物語』の結末を打ち明けるが、彼女はそれがこの世界の定めであるなら受け入れるつもりらしい。
さらに「鳥監督」を探すために孤児院を訪れるも、「デステニー・ハートウォーミング」はサーバルキャットマスクを止めて、以前の衣装を身にまとっており、改めて理事長と婚約したとのこと。
どうやら前回のヴォイド襲撃により、孤児院を維持するための予算が足りなくなってしまい、彼が協力を申し出てくれたようだ。アレだけ筋肉を増量したにもかかわらず、以前と変わらず愛してくれるのだとしたら、理事長はなかなかの人物である。チョット見直してしまった。
一方、街では世界の滅びを目的とした「ヴォイド教」が誕生。ナツ子が「超空洞ヴォイド」を生み出すために現実の国から遣わされた存在だと布教されてしまい、追い詰められた民衆たちは彼女がすべて元凶であると信じてしまう。
暴徒と化した民と、ナツ子を崇めようとする信者との間で小競り合いが発生するが、そこへ運悪くヴォイドの襲撃まで重なってしまい街は混乱状態に!?
変えたハズの歴史が修正されて、この世界が本来の物語へと収束し滅びへと向かっているのを感じるナツ子。
ルークはそんな彼女を守ろうと奮闘するが、子供をかばったナツ子と、彼女を助けようとしたユニオの2人がヴォイドに吸収されてしまい、そのヴォイドも民たちの攻撃により消え去ってしまうのだった。
愛する女性と親友を目の前で失ってしまったルークは、どうなってしまうのか?
フツーに考えれば、闇堕ちして「超空洞ヴォイド」ルートへまっしぐらだろう。ただ、本来の物語とは細かいところで異なっているため、そうはならないハズ。
例えば「メメルン」については、以前登場した「ヴォイド教」のエルフ2人と一緒にいたようだが、他の信者たちとは異なる動きをしていたのが気になる。土偶の破片みたいな物を集めていたし、禁断魔法を使うような匂わせをしていたので、QJ復活のための準備なのではと予想してみる。
推し活の素晴らしさをしったエルフは、以前とは異なる選択をしてくれると思う。
てゆーか、それぐらいの救いがないとルークが気の毒過ぎる。頼むから彼を幸せにしてやってくれ!
コメント