【アニメ】『ブスに花束を。』第11話まで視聴済みレビュー

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©作楽ロク/KADOKAWA/ブスに花束を。製作委員会

第11話「友達のままじゃいられない」まで視聴済み感想

1クールの終盤まで見終わったわけだが、第1話の視聴時とはだいぶ印象が変わった。興味がおありの方は、過去の記事と比較していただければと思う。先に申し上げておくと、当初想定していた内容とは違っただけで、かなり楽しめたというのが結論だ。

まず、意外だったのは主人公を取り巻く状況。「田端 花(たばた はな)」は謙虚で優しいが、彼女だけがとりわけ善良な人物というわけではなかった。田端の周りにいる人間たちは、みんな常識的で親切。平たく言えばイイやつらに囲まれているのだ。

相手役である「上野 陽介(うえの ようすけ)」はもちろん、彼に想いを寄せる「鶯谷 すみれ(うぐいすだに すみれ)」や、お調子者の「新橋 努(しんばし つとむ)」など、そのほかのクラスメイトも大体は友好的。基本的にイヤなヤツが登場しないため、ストレスの少ない優しい世界が味わえる。

また、自分の容姿にコンプレックスがある主人公ということで、容姿イジりをされるくだりがあるのかと身構えていたが、実際はそれほどでもない。田端は地味な人間だと思われているし、容姿について言及される描写があるものの、近しい友人の中でその話題を持ち出してくる人物はいなかったと思う。

むしろ本人が必要以上に気にしているケースが多いため、逆に田端が自意識過剰な人物に見えてしまった。あるいは極端な自己評価の低さのせいで、卑屈な人物だと感じた方もいるだろう。


物語としては主役2人の恋愛がメインに描かれるが、田端よりも上野の心情をていねいに見せてくれた印象。意識しだしたのは田端のほうが先だが、彼女は憧れから入っているせいか、最初から上野への好感度はかなり高い。徐々に恋心を募らせていくという展開ではないので、良くも悪くも気持ちの変化はあまり感じなかった

一方、上野のほうは田端に惹かれていく過程がわかりやすく描写される。日常で起こるささいな出来事を通じて彼女の良さを見つけて、好感度をドンドン上げていく。最初は友達の1人として接していたが、最終的に田端の言動に一喜一憂するまでになるのだ。恋愛というものに今一つピンと来ていなかったさわやかイケメンが、恋を知って変わっていく様子が楽しめた。


メイン2人のカップルはほほえましく見られたところだが、個人的なお気に入りキャラは「鶯谷 すみれ(うぐいすだに すみれ)」

彼女は自他ともに認める美少女で、明るい性格をしているため男子に言い寄られることも多いが、本人は上野に片思い中。さらに人目を気にして、自分のイメージを壊さないように好かれる人物を演じてしまうなど、複雑な側面もある。

上野を巡るライバル的な位置づけなので、内心では田端に悪態をつくような場面もチラホラあるが、田端の素朴な優しさに心を打たれることも多く、隠しきれない人の良さも兼ね備えているのだ。

そんな魅力あふれる鶯谷だが、残念ながら「負けヒロイン」。上野へのアプローチはことごとく空回るし、想いが真剣であるがゆえに彼が田端に惹かれている事実にイチ早く気づいてしまう。そして抑え切れなくなった想いを伝えるものの、あえなく玉砕することになるのだ。

容姿に恵まれ好かれようと努力していながらも、報われるとは限らない恋愛の難しさを表現していたせいか、最も感情移入してしまったキャラクターだった。


逆に田端は、想い人のほうが自分の良さを気づいてくれる。というかトラブルが起こったり、ドジをやらかしても良い結果を招くので、もはや「上野特効」とも言うべきレベル。本人の意識はさておき、客観的に見れば田端の恋愛はスムーズに進んだと言っていいだろう。

ちなみにアニメの範囲は、おそらく原作の「6巻途中」ぐらいまでだが、最終的にどういう結末を迎えるのか気になりすぎて、原作を最後まで読んでしまった。

おおよそ忠実な映像化だったが、尺の都合で削られてしまったエピソードもあるし、改変されたものもある。たとえば文化祭で上野と新橋がバンドに参加するくだりは、2年での話。コレを一緒にしてしまったということは、現時点で2クール目や2期目の予定は立っていないのだと思う。

主役2人の結末もさることながら、脇役のエピソードもかなりイイので、アニメにハマった方は原作もオススメ! ある程度中身を見てから購入を検討したいという方は、アプリ版の「ピッコマ」を試してほしい。かなりの範囲が無料で見られたはずだ。


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